こんなことでお悩みの方におすすめ
- 仮想通貨が上がるというヤフーニュースの予測記事を見て、買おうと思っている。注意点を知りたい。
- 「202X年には、1BTC=3,000万円になる」とネットで見たのだが、実現するのか気になる。
- ビットコインは絶対に上がると仮想通貨ブログに書いてあったが、買っていいのか知りたい。
この記事を読むと3分で分かること
- ビットコインの買い煽り情報や広告(例:1BTC=3,000万)が実現する可能性
- ビットコイン価格が急上昇する予測を見て始めた人が、ほぼ確実に失敗するカラクリ
- 正しいビットコインの買い方
ビットコインや仮想通貨では、大損する人・失敗する人が後を絶ちません。その背景には、常に「ビットコイン・仮想通貨を買い煽る」人たちがいます。
仮想通貨ブロガーや、Twitterの仮想通貨界隈のコイナー、果てはYahoo!JapanやGoogleで出てくる広告までが、ビットコインを買い煽っています。

こういった情報や広告が気になり、仮想通貨への投資を考え始めた人もいるでしょう。
断言しますが、買い煽りを受けて初心者がビットコイン投資に参入した場合には、99%の確率で失敗をすることになります。

本記事では、ビットコインの買い煽り広告で投資を始めた初心者が、99%失敗するカラクリを解説します。
この記事はどんな人が書いているの?
- 2017年に仮想通貨投資を開始し、30代で金融資産6,000万円を達成
- Coincheck(コインチェック)およびbitFlyer(ビットフライヤー)で、毎月20万円ずつ仮想通貨を積立中
- 東京大学経済学部卒。2023年現在、仮想通貨投資歴6年、暗号資産CFD歴1年、株式投資およびFX歴15年以上
【蘭投資家予測?】ビットコインの買い煽り広告の実例【Yahoo!ニュース】
筆者は仮想通貨メディアを運営しているため、仮想通貨のニュースには一通り目を通しています。
その影響か、Yahoo!ニュースの自動広告にて、以下のようなものを目にすることが増えました。(※スマホ画面のキャプチャです)



この広告に限らず、「ビットコインを買いたい!今買わなきゃ損だ!」と思わせるような文章、いわゆる「買い煽り」は、ネット上に溢れています。
買い煽り広告(例:1BTC=3,000万円)が実現する可能性はゼロではない
誤解のないように申し上げておきますが、ビットコインの買い煽り広告が実現する可能性はゼロではありません。
未来の仮想通貨価格は誰にも約束できません。オランダの投資家や世界的金融機関が予測したように、ビットコインが1年後に3,000万円になっている可能性はあるのかもしれないのです。


問題は、ビットコインが1年後に3,000万円になっているかどうかではありません。
問題は、「ビットコインは3000万になる」という買い煽りを真に受けた初心者が、その未来の実現を期待して仮想通貨投資を始め、失敗してしまうことです。




ビットコインが1年で3,000万になると信じて始めた初心者が99%失敗するカラクリ
買い煽りを受けてビットコイン投資に参入した人のほとんどは、仮にその買い煽りの内容が実現しても、失敗します。
それも、少しの損失を出す例よりも、大損をする例の方が多いです。
「蘭投資家予測」の広告の例で言えば、仮に1年後に「1BTC=3,000万円」になっていたとしても、失敗をする可能性が高いということです。
本記事では、ビットコインの買い煽り広告で投資を始めた人が99%失敗する4つのカラクリを解説します。
- 買い煽りでは断言やセールステクニックを使っているため、信じすぎてしまうから
- 仮想通貨大好きっ子が、実現する未来の中のベストシナリオを語っているため、実現しないから
- 初心者が数百万円、数千万円の利確など出来ないから
- 3,000万円が実現すると成功体験から抜け出せなくなるから
買い煽りでは断言やセールステクニックを使っているため、信じすぎてしまうから
仮想通貨ブログなどの買い煽りの文章では、「確実に儲かる」「ビットコインは3,000万になる」などの断言が多いです。
また、「今、買わないと損をする」などのセールステクニックを使っていることもあります。
ノーベル経済学賞受賞者であるダニエル・カーネマンらによって提唱されたプロスペクト理論によれば、人間は、損失を利益の約2倍大きく感じるものなので、この煽りは有効です。
参考日本生命「損失は利得より約2倍大きく感じる?!―損失回避性とは」

この結果、買い煽りを受けた人は、仮想通貨の未来を「過度に」信じるようになります。
「もしかしたら上がるのかも」レベルではなく、「3,000万円まで上がるのだから買わないと」というレベルまで信じてしまった人は、仮想通貨に大きな金額を投入するでしょう。
そうなると、どうなるか。そう、大損につながるのです。
仮想通貨大好きっ子が、実現する未来の中のベストシナリオを語っているため、実現しないから
ブログや広告、専門メディア内で、仮想通貨の未来を肯定的に語っている人、前述の例で言えば「3,000万になる」と言っている人は、どういう人でしょうか?
控えめに言って、仮想通貨が好きな人でしょう。
まだまだ仮想通貨は一般人が持っているものではないですし、持っているだけならまだしも、情報発信や価格予測までしている人は、相当の「仮想通貨大好きっ子」と言っていいはずです。

専門家を名乗っているにせよ、いないにせよ、仮想通貨大好きっ子が、仮想通貨の未来を語っているわけです。
この場合、率直に言って「実現する可能性がある未来の中でも、ベスト中のベストシナリオ」を語っている可能性が高いことは明らかです。
ベスト中のベストシナリオとは、「相当低い確率で実現する、最高のシナリオ」のことです。
実現する可能性はゼロではありませんが、定義から言って、相当低い確率であるはずです。
初心者が数百万円、数千万円の利確など出来ないから
万が一、ベストシナリオが一部、実現したとしましょう。
あなたは買い煽りを受けて、1BTC=300万円のレートで1BTCを購入し、1年後には(3,000万円まではいかなくても)1BTC=1,000万円まで上昇したとします。


仮にビットコインの上昇が実現したとしても、初心者には利確が出来ません。

現在、300万円が1,000万円となり、含み益(まだ確定していない利益)が700万円もある状態です。
初心者が1年もの間、上昇するビットコイン価格を眺めていた場合、通常の精神状態にはなく、「まだまだ上がるのでは?」と思うのが普通です。

そうこうしているうちに、ビットコイン価格は下がり始めます。例えば、500万円まで下がったとしましょう。
ここで売れば、まだ200万円(=500万円-300万円)は利益が出るはずです。しかし、初心者は売れません。
「あの時売っておけば、700万儲かったはずなのに」と後悔したくないという想いから、利確が出来ないのです。
そうこうしているうちに、ビットコイン価格は300万円付近になり、泣く泣く「ほとんど利益なしで売る」ことになります。
これは厳密には損失ではないのですが、多くの人が、失敗だと感じるはずです。「数百万円も儲かったはずが…。」と。
そして、実はこのケースならばまだ良い方で、損失を出してから怖くなり、損失を確定(=決済)する人の方が多いのです。
3,000万円が実現すると成功体験から抜け出せなくなるから
最後の理由です。
買い煽りを受けて、万が一それが実現した場合。例えば、都合よく300万円を3,000万円にした場合を考えましょう。

この場合、「仮想通貨で成功した人」という人物像を、自分の中で確立してしまうことが多いのです。
人によっては、配偶者や家族、友人、後輩などに自慢をしたり、ブログやSNSで語ったりしている場合もあります。
こうなると、やはりコインは売れなくなります。仮想通貨こそが、自分を成功者にした拠りどころだからです。
そして、仮想通貨が3,000万円から300万円になる暴落にもお付き合いをする羽目になり、結局は元の木阿弥になるのです。

これは、脅しているわけではありません。
実際、2022年5月にも、時価総額4兆円あった仮想通貨「LUNA」が5日間で99%以上も下落した事例があります。

参考ITmedia「時価総額4兆円のルナ、一夜で価値ゼロに」
結局、ビットコインの正しい買い方は?
ここまで、初心者が買い煽りを受けてビットコインを買い始めると、高確率で失敗をする理由について解説してきました。


ビットコインの買い方といっても、取引所に身分証明書を出して登録して・・・というどこにでも書いてある「買う時の順序」ではありません。
損をしないための正しい買い方、つまりビットコイン・仮想通貨を買う時の注意点です。
最初に結論を言うと、仮想通貨で儲けるコツは、仮想通貨の未来を信じすぎないことです。
だからこそ、仮想通貨の未来を信じさせすぎる「買い煽り」が危険なのです。
「仮想通貨の未来を信じすぎないこと」をより具体的に言えば、以下の4つの注意点に分解されるでしょう。
- 急騰しているときに買わない
- 余裕資金で買う
- 現物で十分、レバレッジは避ける
- 短期で一喜一憂しない

仮想通貨の未来を信じすぎると、急騰に飛びつきますし、生活資金まで投下してしまいます。
レバレッジをかけたくもなるでしょうし、1年で3,000万という利益を求め、一喜一憂を繰り返すことになるでしょう。
これら全てが、よくて失敗、悪いと大損につながる要素です。

これらの注意点4つを全て避けられる安全な方法として、当サイトでは「積立投資(つみたて)」をおすすめしています。
参考ビットコイン・仮想通貨は積立投資一択です【初心者向けにわかりやすく】

まとめ:初心者が始めるなら価格が落ち着いているときに少しずつ積立
重要なので、繰り返し同じことを言います。
逆説的に聞こえるかもしれませんが、仮想通貨で儲けるコツは、仮想通貨の未来を信じすぎないことです。
だからこそ、仮想通貨の未来を信じさせすぎる「買い煽り」が危険なのです。
仮想通貨に限らず、投資では、儲けることよりも、損をしないことにフォーカスするのがコツです。
金持ちになるためには2つのルールを守りなさい。
【ルール1】絶対にお金の損をしないこと。
【ルール2】絶対にルール1を忘れないこと。出典:投資家ウォーレン・バフェットの言葉
この記事で述べてきたことを踏まえると、2023年現在は仮想通貨の価格が落ち着いているため、当サイトの判断で言うと「買い時」にあたると思います。
実は、仮想通貨はCoincheck(コインチェック)なら500円から買えますし、1日約300円から積立が出来ます。

誰も将来の仮想通貨価格を約束はできませんが、急騰時以外にビットコインやイーサリアムを買って持っておけば、儲かってきたということも事実です。
まずは無料で取引所に口座を作る所から始めましょう。最初は少額から、安全な「積立投資(つみたて)」をおすすめします。


注意
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- 当サイトのいかなる情報も、将来の運用成果を保証するものではありません。また、一般に仮想通貨(暗号資産)には元本割れのリスクがあります。最終的な投資決定は読者様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。