こんなことでお悩みの方におすすめ
- 暗号資産CFDが気になるが、初心者なのでよく分からない
- 暗号資産CFDは仮想通貨のFXと何が違うのか、気になる
- 暗号資産CFDをやってみたい
この記事を読むと3分で分かること
- 暗号資産CFDとは何か、その特徴やメリット・デメリット
- 暗号資産CFDと、暗号資産FX(仮想通貨FX)の違い
- 暗号資産CFDの始め方
誤解を恐れずに分かりやすく言えば、暗号資産CFD(Contract for Difference)とは「仮想通貨版のFX」のことです。

USD/JPY(米ドル/円)の代わりに、BTC/JPY(ビットコイン/円)を取引するものだと考えれば分かりやすいです。
FXと同じように、レバレッジ(※レバレッジについてはこの記事の中で解説します)もかけられますし、注文の用語(成行/指値/OCO/IFDなど)も同じです。
逆に言えば、暗号資産(仮想通貨)もFXも、両方ともまったくの初心者だという方には、暗号資産CFDはおすすめできません。

ただでさえボラティリティ(価格の変動)が激しい仮想通貨にレバレッジをかけているのですから、暗号資産CFDのリスクは大きいです。

一方で、暗号資産の値動きにある程度慣れている方であれば、利益を拡大できる可能性があるのも事実です。
実際、私自身も「仮想通貨の積立」と「暗号資産CFD」を同時並行で行い、資産6,000万円を築くことが出来ました。
今回の記事では、暗号資産CFDとは何かや、その始め方、暗号資産FXとの違い、税金など「暗号資産CFDの全て」を解説していきます。
暗号資産CFDについて何も知らない方を想定して書いているので、どのサイトよりもやさしく、わかりやすい説明になっているはずです。


初心者の方、堅実に儲けたい方であれば、「Coincheckつみたて」等での暗号資産の積立をおすすめします。
ボラティリティの高い暗号資産なら、積立投資でも十分な利益を挙げられるからです。(私自身も毎月やっています)
この記事はどんな人が書いているの?
- 2017年に仮想通貨投資を開始し、30代で金融資産6,000万円を達成
- Coincheck(コインチェック)およびbitFlyer(ビットフライヤー)で、毎月20万円ずつ仮想通貨を積立中
- 東京大学経済学部卒。2023年現在、仮想通貨投資歴6年、暗号資産CFD歴1年、株式投資およびFX歴15年以上
暗号資産CFDとは?特徴を初心者向けにわかりやすく解説
暗号資産CFDとは「暗号資産(=仮想通貨)を対象とした差金決済取引」のことです。


ただ、「暗号資産(=仮想通貨)を対象とした差金決済取引」と言われても、そもそも「差金決済取引」とは何なのか、分からない方がほとんどだと思います。
差金決済取引とは、現物資産(株式や仮想通貨等)の受渡しをせずに、売却金額と買付金額との差額の授受により決済することです。



暗号資産CFDのメリットやデメリットは、後ほど解説します。
ここでは、メリットでもデメリットでもない、暗号資産CFDの特徴を解説します。
暗号資産CFDの特徴は、以下の3つです。
- FXと違い、法定通貨ではなく暗号資産が対象
- 取引相手が市場ではなく取扱業者
- レバレッジ制限は25倍ではなく2倍まで

FXと違い、法定通貨ではなく暗号資産が対象
米ドルや円を取引するFX(外国為替証拠金取引)とは異なり、暗号資産CFDでは暗号資産(一般的に言う「仮想通貨」)が取引対象です。
取扱業者にもよりますが、仮想通貨の中でもメジャーなものだけを扱っているのが特徴です。
例えばマネックス証券の暗号資産CFDですと、以下の通りの4つの組み合わせです。
- BTC/JPY(ビットコイン/円)
- ETH/JPY(イーサリアム/円)
- XRP/JPY(リップル/円)
- BCH/JPY(ビットコインキャッシュ/円)
取引相手が市場ではなく取扱業者
暗号資産CFDは、暗号資産の市場(マーケット)全体を相手にしているわけではありません。
取引の相手は、取扱業者(=証券会社や取引所)です。これを「店頭取引」と言います。
- マネックス証券の暗号資産CFDなら、マネックス証券が取引相手
- みんなのコインやLIGHT FX コインなら、トレイダーズ証券が取引相手
- bitFlyer Lightning FXなら、ビットフライヤーが取引相手
店頭取引では、決まった市場価格がないため、相手の提示した価格で約定することになります。

レバレッジ制限は25倍ではなく2倍まで
一般的な「FX」では、儲けも損失も大きくする「てこ」を意味するレバレッジは、最大で25倍までです。


ビットコイン投資におけるレバレッジの例
- ビットコインをレバレッジ2倍で買った場合、ビットコイン価格が元の価格の100%増加になったら、自分の資産は200%増加(100%×レバレッジ2倍)になります。
- ビットコインをレバレッジ2倍で買った場合、ビットコイン価格が元の価格の25%減少になったら、自分の資産は50%減少(25%×レバレッジ2倍)になります。
FXでは最大25倍までのレバレッジがかけられる一方で、「暗号資産CFD」では、レバレッジは最大2倍までと法律で定められています。
2018年までは暗号資産の自主規制団体(JVCEA)の自主規制によりレバレッジ比率は4倍と定められていました。
しかし、2019年の金商法(金融商品取引法)の改正により、暗号資産のレバレッジ上限倍率は2倍と定められました。
証拠金の上限倍率(レバレッジ倍率)を、以下の通り設定
個人向け取引:主要な暗号資産であっても価格変動が激しいものが複数存在していることや、顧客に対する規制の簡明性確保の観点を踏まえ、暗号資産の種類によらず2倍とする
暗号資産CFDのメリット
暗号資産CFDのメリットは、以下の4つです。
- 取引手数料は無料だがスプレッドがコスト
- 空売りが可能である
- 24時間、365日取引が可能である
- ハッキング・流出等のリスクがない

取引手数料は無料だがスプレッドがコスト
暗号資産の購入には手数料がかかることも多いです。
しかし、暗号資産CFDでは、一般に取引手数料が無料です。
その代わりに、購入価格と売却価格の間に差があり、その差額が取扱業者のもうけ(=顧客である我々のコスト)になります。
この差額のことを、「スプレッド」と言います。
空売りが可能である
暗号資産CFDと並んで私が注力している「積立投資」では、仮想通貨の価格が下がったら損をします。
当たり前と言えば当たり前ですが、下落局面で利益をあげる方法はありません。
しかし、暗号資産CFDでは、空売り(売りから取引をすること)が可能。
空売りは、正確に言えば「借りて、借りたものを売って、同じものを買って、返す」というプロセスです。


簡単に言うと「ビットコインを空売りした場合、ビットコインが10%下落すれば、あなたは10%儲かる」ということです。
これ以上でも以下でもないので、「そういうものだ」と覚えてしまってもいいでしょう。
24時間、365日取引が可能である
通常、FXでは土日は取引ができません。
夏時間では「月曜午前7:00~土曜午前5:30」、冬時間では「月曜午前7:00~土曜午前6:30」の間は為替市場がお休みです。
しかし、仮想通貨市場は休みません。
24時間、365日取引が可能である点は、特にビジネスパーソンにとっては非常に大きなメリットだと言えるでしょう。
ハッキング・流出等のリスクがない
仮想通貨(暗号資産)といえば、数年に一度はハッキングや流出が騒がれるイメージです。
しかし、暗号資産CFDにはそのリスクはありません。
そもそも現物取引ではなく、あなたは「実際には」仮想通貨を買っても売ってもおらず、取扱業者も裏付けとなる仮想通貨を持っているわけでもありません。
あなたも、取扱業者(例:マネックス証券)も取引対象となる仮想通貨を持っていないので、ハッキングのされようがないのです。
暗号資産CFDのデメリット
暗号資産CFDのデメリットは、以下の2つです。
- 短期間で大儲け・大損の可能性がある
- レバレッジ手数料が発生する
短期間で大儲け・大損の可能性がある
暗号資産は、それ自体が大きく値動きする資産です。
例えば、時価総額にして4兆円あった暗号資産「LUNA」が、5日間で99%以上も下落した事例があります。
これに2倍のレバレッジをかけた場合の変動は、さらに大きなものになります。
短期で大儲けできる可能性もありますが、大損の可能性もあるということです。
レバレッジ手数料(スワップポイント)が発生する
暗号資産CFDでは、レバレッジをかけたまま、ある時刻になると手数料が発生します。
この手数料の名称は取扱業者によって異なり、また、その手数料が発生する時刻も異なります。
マネックス証券ではレバレッジ手数料と呼ばれ、暗号資産ペアによって違いますが、「一日あたりで建玉の0.02%~0.06%」となっています。基準となる時刻は午前7:00です。
レバレッジ手数料
毎営業日7:00時点の保有建玉ごとにかかる手数料のことで、下式で計算されます。
レバレッジ手数料 = 建玉数量 × 対象銘柄の時価(午前6時00分時点)× 日々更新する手数料率(%:税込)


一方で、ビットフライヤーではスワップポイントと呼ばれ、「一日あたりで建玉の0.04%」となっています。基準となる時刻は深夜0:00です。
スワップポイントは、建玉を翌当社営業日に繰り越すことで発生します。
00 時 00 分 00 秒に前日分のスワップポイントが確定されます。スワップポイントは建玉決済時に証拠金から減算されます。
暗号資産CFDとFX(外国為替証拠金取引)を比較した際の違い
暗号資産CFDとFX(外国為替証拠金取引)を比較した場合の違いはいくつかあります。
その主な違いは、以下の通りです。
暗号資産CFD | FX | |
取り扱い資産 | 暗号資産が含まれるペア(BTC/JPYなど) | 法定通貨のみのペア(USD/JPYなど) |
レバレッジの上限倍率 | 2倍 | 25倍 |
取引時間 | 365日24時間 | 月曜午前7:00~土曜午前5:30(夏時間) |
課税方式 | 総合課税(雑所得:税率5%~45%) | 申告分離課税(一律20%) |
(この表は横にスクロールすることが出来ます)
一方で、暗号資産CFDとFXには共通点も多いです。
- レバレッジをかけたり、空売りしたりできること
- 資産がペアで売買できること(BTC/JPY、USD/JPYなど)
- 使われる用語(建玉、証拠金率、成行注文、指値注文、逆指値注文、IFD注文、OCO注文、IFDOCO注文、ロスカット、トレーリングストップ、等)
- 基本的に「店頭取引」(取扱業者と顧客の間での取引)であること
暗号資産CFDと暗号資産FX(仮想通貨FX)を比較した際の違い
暗号資産CFDと暗号資産FX(仮想通貨FX)を比較した際の違いは、ありません。


暗号資産CFDも、暗号資産FX(仮想通貨FX)も、法的には「暗号資産関連デリバティブ取引」です。
その呼称は金商法(金融商品取引法)の中に記載されているのですが、この「暗号資産関連デリバティブ取引」は、取扱業者によって呼び方が違います。
- マネックス証券:マネックスビットコイン(暗号資産CFD)
- ビットフライヤー:bitFlyer Lightning FX
- トレイダーズ証券:「みんなのコイン」および「LIGHT FX コイン」
暗号資産CFDができる金融機関・仮想通貨取引所
暗号資産CFDができる金融機関・仮想通貨取引所は、以下の通りです。取り扱い暗号資産ペア(例:BTC/JPY)と合わせてご紹介します。
マネックス証券 | ビットフライヤー | みんなのコイン | LIGHT FX コイン | |
BTC/JPY(ビットコイン/円) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ETH/JPY(イーサリアム/円) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
XRP/JPY(リップル/円) | 〇 | 〇 | 〇 | |
BCH/JPY(ビットコインキャッシュ/円) | 〇 | 〇 | 〇 | |
XLM/JPY(ステラルーメン/円) | 〇 | |||
MONA/JPY(モナコイン/円) | 〇 | |||
LTC/JPY(ライトコイン/円) | 〇 |
(この表は横にスクロールすることが出来ます)
【簡単3ステップ】暗号資産CFDの始め方
暗号資産CFDの始め方は、簡単3ステップです。
- 暗号資産CFDができる取扱業者で口座開設を行う
- 暗号資産CFDの口座に入金をする
- 売買したい暗号資産を選んで注文をする
暗号資産CFDができる取扱業者で口座開設を行う
まずは、暗号資産CFDができる取扱業者で口座開設を行う必要があります。
暗号資産CFDができる取扱業者は、大きく分けて「証券会社」と「仮想通貨取引所」の2パターンがあります。
具体的には、以下が暗号資産CFDの取扱業者です。
- マネックス証券(証券会社)
- ビットフライヤー(仮想通貨取引所)
- みんなのコイン(証券会社)
- LIGHT FX コイン(証券会社)

暗号資産CFDの口座に入金をする
次に、暗号資産CFDの口座に入金をする必要があります。
取扱業者によって違いますが、暗号資産CFDの取引をする口座は独立していることが多いです。
ですから、別の口座(例:総合口座・FX口座など)から振替を行う必要があります。

売買したい暗号資産を選んで注文をする
最後のステップはカンタンです。
暗号資産CFDの注文画面から、売買したい暗号資産を選んで新規注文を出し、目標となる価格になった際に決済注文を出すだけです。

【初心者向け】暗号資産CFDに関するQ&A
最後に、暗号資産CFDに関して初心者の方が抱くであろうご質問にお答えして終わりたいと思います。
暗号資産CFD、興味はあったんですが怖くなってきました。
冒頭にも述べた通り、暗号資産CFDはまったくの初心者の方にはおすすめできません。
暗号資産はボラティリティ(価格の変動幅)が大きいため、初心者の方がレバレッジをかける必要はありません。
暗号資産(仮想通貨)の上昇に乗りたいというだけでしたら、暗号資産CFDから入るのではなく、仮想通貨の積立(つみたて)から入る方が安全です。
参考ビットコイン・仮想通貨は積立投資一択です【初心者向けにわかりやすく】
ビットコインをはじめとした暗号資産の積立投資(つみたて)を行う場合には、1日約300円から投資が出来る仮想通貨取引所「コインチェック」をおすすめします。
暗号資産CFDで儲けたら税金がかかりますか?
かかります。暗号資産CFDで得た利益は雑所得として総合課税されます。
総合課税ですので、他の所得(例:ビジネスパーソンとしての給料)にもよりますが、5%~45%の税率がかかります。
暗号資産CFD取引でおすすめの取引所はどこですか?
暗号資産CFD取引でおすすめの取引所は、以下の4つです。
- マネックス証券
- ビットフライヤー
- みんなのコイン
- LIGHT FX コイン
暗号資産CFDの用語が分かりません。
何度かご説明した通り、暗号資産CFDの用語は、FXの用語とほぼ同じです。
ですから、FXの用語について初心者向けに解説した以下のサイトを見れば、暗号資産CFDの用語もほぼ全て分かります。
暗号資産CFDの取引画面が難しすぎて理解できません。
実はそう感じるのはあなただけではなく、普通は理解できません。
FXやCFDの取引画面は、非常に情報が多く、初心者の方が理解するのは困難です。

説明書を読まずに家電を使う方も、FXやCFDの取引画面については公式のサイトの説明やヘルプをまずはよく読むことが重要です。
「やってみて理解する」のもおすすめですが、その際には「出来る限り少額でやること」を心がけてください。
まとめ
暗号資産CFDは、もともとボラティリティ(価格の変動幅)の大きな暗号資産に、さらにレバレッジをかけるものです。
リターンもリスクも大きい手法ですので、何度も書いてきたとおり初心者向けとは言えません。

初心者の方や、暗号資産CFDはリスクが高すぎると感じる方は、暗号資産の積立投資(つみたて)がおすすめです。
コインチェックであれば、1日約300円から仮想通貨の積立を始めることができます。
注意
- 当サイト「博士の仮想通貨積立」の情報は、金融庁の暗号資産に関する情報・データや、仮想通貨の過去チャート(事実としての価格データ)、独自の見解を基に、情報の提供を目的として当サイトが作成したものです。特定の商品の勧誘や、売買の推奨等を目的としたものではありません。
- 当サイトのいかなる情報も、将来の運用成果を保証するものではありません。また、一般に仮想通貨(暗号資産)には元本割れのリスクがあります。最終的な投資決定は読者様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。